小説を映画化する時、表現ははいくつかに分かれると
思う。勿論、良い悪いは当然だけど、それ以外にポイント
があるように思う。
1、原作に忠実に映像化されているもの。
2、原作のポイントを抑えながら映画なりの表現方法
に変えて制作されたもの。
3、題名だけは原作と一緒だけど、内容はまったく別物
になってしまっているもの。
4、原作を超えてしまったもの(笑)。
こんな感じかな?。勿論、これは簡素にまとめたもので、他にも
様々な映像化の方法はあると思うけど、僕の感じでは
こんな風に捉えてる。
で、1、と2は傑作になるかこんなものか・・・と思われるか微妙な
線で、評価は各個人の好みや感性次第かなと。
今回はホラーに限って書くので、ホラー映画で上の条件に
ハマりそうな作品を思い出してみると、1に当てはまるのは
リチャード・マシスン原作の地獄の家の映画、ヘルハウス辺りかも。
勿論、映画なので原作とは違うのだけど、印象はそれ程の
違和感は無い。
で、2の代表作は・・・・と考えると洋画ではキューブリックのシャイニング。
邦画ではリングかと思う。シャイニングの方は、原作者の
スティーブン・キングが怒りまくったらしいが
(結局自分で作り直してるからよっぽどだったのだろう)、
映画の方は実に素晴らしかった!。
美しい映像と、一流の演技をみせる役者人。
そうしてウエンディー・カーロスの音楽の重々しくも美しいこと!。
名作だ。キングさんは不本意だろう(爆)。
キューブリック版。僕はこちらの方が好き。
こっちがキング版。原作者がやっているのだから、当然
原作に忠実だ。でも、キューブリックのような異様な迫力は
無い。
一方、ジャパニーズ・ホラーブームの火付け役、リングの方
だけど、こちらは原作自信が大好きという事もあって語ると
止まらないので要点だけ。
まず、主人公が男性から女性に代わってる。貞子の表現が大きく
違う。ラストも違う。基本は原作に沿ってるが、兎に角貞子の
捕らえ方がまったく違う。この辺はそのうち書きたい。
ただ、では映画が原作より劣るかと言うとそんな事は無く、
映画版として独立して楽しめる。
今更いう事も無いだろうけど、出来れば原作も読んで欲しい。
リング、らせん、ループと読んでいくと単なるホラーではない壮大な
ストーリーだと解ると思う。ホラーを求める人にはループは難しい
かも知れないけど。
3は・・・・・・・・・・・・数限りない(爆)。ホラーだと原作があるとは
解らないものも多いので、色々としらべてみると面白いかも。
で、4で思い出すのは家と言う映画。洋画だが、原作はなるほど
という感じで取り立てて悪いわけではないけど、名作!と
騒ぐ感じでは無かった(僕の主観)。
ところが映画は怖かった!。というか、主演女優
の顔が一番怖いという話もある(爆)。
見比べると面白いかも。
まあ、評価は個人で違うので何が良いとは言えないけど、僕と
しては映画は映画なりに、原作は原作なりに楽しめれば一番良い
と思う。
そんな僕が(漸く本題だ~)是非映画で観てみたい・・・と願う小説が
ある。出来れば呪怨の監督の清水崇さんにやってもらいたい。
1つは小池真理子さんの墓地を見下ろす家である。これは怖い!。
何故今まで映像化されてないのか不思議なぐらいだ。
ストーリーは、都心の新築マンションに主人公の一家が移り住んだ
所から始まる。格安で手に入れたマンションだが、その理由は
周りが墓地に囲まれているという物だった・・・・・・・・・・・・・・。
平和に新居で暮らそうとする人々に次々と怪異が襲う。そして、
畳み掛けるようにつき進む恐怖のラスト!。新築の僕らが普通に
近所で見かけるような奇麗なマンションが舞台という事もあって、
凄く身近に感じられるのも恐ろしさを倍増。多分、清水さんなら
相当やってくれそうな気がする。
もう一作は、雨宮町子さんのたたり。和風シャイニングという
一部の評価が内容を物語ってる?。これも、ある若夫婦が
友人から洋館を借りて移り住む事から始まる。最初は素敵な
館に喜んでいた夫婦だが、やがて様々な怪異に見舞われる。
壁に落としても生えてくる黒いカビ。夜中に歩き回る音。
性格が変わっていく夫婦。内容は凄くべたなのだけど、ラストの
きり方が面白かった。ただ、いくつか物足りない所もあるけど、
だからこそ映像になったら凄くなるのでは?と期待してる。
でここまで女性作家が続いたけど、もう一人は現在では
異形コレクションというホラー短編集の編集者として有名に?
なった井上雅彦氏のくららだ。
くららというあだ名の美しい恋人がクルーザーの事故に
見舞われ行方不明になる。彼女を探して現場に向った結城が現場の
港町で遭遇する、異様な現象とは。深海から蘇る異形のサーカス団
のおぞましさ。
そこに交錯して語られる少女、クララの幻想的で美しい
感覚。唯一無二のホラーの世界がある。是非みたいな~。
くらら役は是非、栗山千明さんで(爆)。
とはいえ、映画になったから面白くなると言うものでも無いけど、
呪怨とか観た限りでは清水崇さんの恐怖の表現が凄く好き
だったので、こういう事を考えるようになった。勿論、ここで
挙げてる作品の評価は僕個人のものです。作品の評価は
ひとそれぞれ。だから、自分が面白いと言う作品に出会えるのが
とても楽しい。そういう時は本当に幸せを感じる(笑)。
今日のBGM
アンビエントやヒーリング・ミュージックの元祖(意識的に
作ったと言う意味)イーノの傑作。パッヘルベルのカノンの
彼流の解釈も面白いが、オリジナル曲の美しさと癒しの
音は天にも昇る感じ。昔、各地の産婦人科でこのLPが
かかりまくっていた事があるそうな。癒されます。
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